銀歯が取れたところに詰める虫歯治療

すでに銀歯が入っていたところが外れてしまいました。すでに銀歯用に削られていますから詰める範囲が広くなり、どうやって治すか迷いますがダイレクトボンディングを選択しました。型をとって詰めるなり被せるなりした方が治療はずっとやりやすくなるのですが、ここは極力歯を削らずにやってみようということになったわけです。

後ろには親知らずが生えておりその間にもむし歯が出来ていて苦労しました。私は確実なむし歯の除去と最小限の切削とレジンと歯の接着が重要だと考えています。特に奥歯に於いては色とか本物の歯のような形態とかはそこそこで良いと思っています。あんまり予後に関係ないと思うのです。なので動画にも写っていませんでした😅

サムネイルにはラバーダムが写っていませんが充填の際には装着しています。形成時にはどうやっても掛けることができませんでした。隣の歯を傷つけないように金属のプレートを挟んでいますが、挿入するにはエリオットセパレーターが必要でした。

 

上顎第一大臼歯の再根管治療

上が術前のCT。下が根充後。CTは反対に写ります。

上顎第一大臼歯の根尖病変は近心根に好発します。2根あったり1根でも根管の形態が複雑だからだと思います。私が行う歯内療法は、なにも特別なものではありません。基本通りのベーシックな方法に則っているスタンダードな手法です。ある程度のレベルの歯科医師なら誰でもできる程度の治療なのですが(謙遜(^^;))、これを保険診療で行って採算が取れる歯科医師はたぶんいないと思います。

フレアアップ

痛くなかったのに根の治療をしたら激痛が・・・

これをフレアアップと言います。ここ10年かそれ以上出ていなかったのですが久しぶりに出てしまいました。前回アップしたMB2のあった歯なのですがメタルコアを除去してある程度の所までの治療はしたもののまだ根管の入り口から2/3程度までしか触っていないので、フレアアップするなんて思いもしませんでした。

統計を取っているわけではないので数字に意味は無いのですが、感覚的には当院での発生率は0.1%も無いと思います。しかし例え確率1000分の1でもそうなってしまったご本人には100%の事なのです。

フレアアップが起きたからといってその歯の予後に悪影響が出ることは無いとされていますからその点では心配は要らないのです。しかしどんなに注意しても起きる不可抗力のような側面もあるのですが、起こしたくないことではあります。