総義歯(その4)

下顎の精密印象です。ブルーのシリコン印象材の下をティッシュコンディショナーという材料で裏打ちしてあります。

凹んでいる所が「染谷のスジ」です。

上顎の印象。このケースではそのままフェイスボウトランスファーをしてしまいます。仮のバイト(噛み合わせの記録)も同時に採ってしまいます。閉口印象だからできることです。

フェイスボウトランスファーというのはこのような作業で、顎の関節と上顎の位置関係を咬合器上に再現するために行われます。

上顎は金属床義歯になる予定ですので、その為にもこんな作業をしておきます。精密印象とフェイスボウトランスファーを一回でやるとこの辺の作業は遥かに面倒になるのですが、患者さんの通院回数を2回少なくすることができます。来院回数を減らすことも患者利益です。

総義歯(その3)

総義歯(その2)

総義歯(その1)