印象

下顎の印象は大変です。左右の複数の臼歯の精密印象は一回で成功するような幸運に恵まれることばかりではなく、このように複数の印象を採る覚悟で臨むことになります。印象にはアプリオリに印象材の硬化時間というものが存在しますから治療時間は余裕を持って確保しておく必要があります。光学印象はそれを大きく変える可能性がありますが、絶対に光学印象では無理なエリア(可視できないエリア)があるので私は現時点では信用していません。もちろんその疑問に明確な回答が得られれば考えを改めることに吝かではありません。もしかしたらそこまで精密さを要求しない(できない)保険治療には親和性が高いのかもしれません。

あくまでも直接法の光学印象の話です。デジタル化の話ではありません。