エキストリュージョン

外科的廷出ではなく、矯正力で歯を引き上げる方法もあります。
エキストリュージョンといいます。
部位と引き上げる長さによって両方を使い分けています。

若い頃、二年ほど東京に通って矯正を学びましたが、今は矯正はすべて専門医に紹介しています。餅は餅屋です。エキストリュージョンも矯正といえば矯正なのですが、歯並びを治療するのではなく、歯を保存するためのものなので守備範囲です。

フルジルコニアクラウン(モノリシックジルコニア)

ちょっと古い画像ですが、フルジルコニアクラウン(モノリシックジルコニア)です。透明感などの点でまだまだ審美的だとは言えません。

これはブリッジですが、二層になっているのが解ると思います。中身はジルコニアでその上にセラミックを焼成しています。これは審美的に優れた方法です。

ではフルジルコニアの出番はどんな時かというと、従来のセラミックでは破折の危険が高い場合です。いちばん上の写真は5年ほど前のものですが、最近はマルチレイヤーというマテリアルがあって、幾分改善されました。

大臼歯ならそれ程シビアな色調は要求されないことが多いですから、患者さんの了承が得られれば適応可能です。

前歯のメタルボンドブリッジ(その2)

この症例をセットしました。
真ん中のブラックトライアングルを消すことも可能ですが、仮歯の段階で必要が無いと判断しました(見えない)。時間が経てば消えることもあります。

4ヶ月後の追記:かなり消えつつあります。こちらです。

きちんとステップを踏んで治療を進めると、殆ど無調整でセットできます。仮歯を外して歯面を処理してセットしてセメント除去までで30分でした。
元の自分の歯のようだと喜んで頂くのは、術者としては嬉しいものです。期待以上の結果を出すのが目標で、患者さんに鏡を渡して見て貰う時の私はドヤ顔になってると思います。特に前歯部の補綴は患者さんとの勝負です(笑)。