歯牙破折を発見するのは日常茶飯事です。拡大鏡を使用するとなおさらです。
歯の治療は歯の上の部分、つまり歯肉から離れているほど容易です。
歯肉の下になってしまうと反対に難易度は上がります。
骨の下になれば更に困難になります。
破折は多くの場合縦方向に起きます。歯肉の下に破折線が延びます。
どこまで折れているのかを確認する有効な手段はありません。
あきらかに破折しています。しかし無症状。
このガイドラインに則った治療をします。
福島県いわき市にある自由診療専門の歯科医院です。TEL 0246-36-5960
破折器具除去のハンズオン(実習)を受講してきてこの症例に着手しました。
色々な講習に参加してきましたが、今回のこれがいちばん勉強になりました。
つまり知らないことばかりだったのです。
ハンズオンの課題を早い時間で全てクリアーできて、講師の先生に「今日の受講者ではダントツ」とお褒めの言葉をいただきました。授業で誉められて嬉しいのは40年ぶりくらいです。
除去にあたってCTでの診断は必須です。これによって治療計画を立案します。
位置と長さと角度を計測。
仮封してレントゲン撮影。ここまで根管の歯質はいっさい削っていません。もう少しで破折片の頭が見えるはずです。ここまでで45分程度です。