歯根破折

治療前の診査で歯根破折を発見しました。
この場合は根管治療をしてもアブセス(膿瘍)は消えません。治療不能です。
急性症状が有るわけではないので、抜歯するかどうかは患者さんに選択していただきます。
ダメなものはダメなのですが、機械的に処理できない、しないのが医療です。

 

 

フルジルコニアクラウン(モノリシックジルコニア)

ちょっと古い画像ですが、フルジルコニアクラウン(モノリシックジルコニア)です。透明感などの点でまだまだ審美的だとは言えません。

これはブリッジですが、二層になっているのが解ると思います。中身はジルコニアでその上にセラミックを焼成しています。これは審美的に優れた方法です。

ではフルジルコニアの出番はどんな時かというと、従来のセラミックでは破折の危険が高い場合です。いちばん上の写真は5年ほど前のものですが、最近はマルチレイヤーというマテリアルがあって、幾分改善されました。

大臼歯ならそれ程シビアな色調は要求されないことが多いですから、患者さんの了承が得られれば適応可能です。

治療の基本はむし歯の除去

タイトルそのままですが、歯科治療の基本はむし歯の除去です。専門的に言うと、感染歯質の除去です。

さて、不適合のインレイを外すとその下にはむし歯が残っていました。明らかに最初の治療での取り残しです。

動画はむし歯の除去までです。この後ダイレクトボンディング。
治療時間は90分でした。