EMR連動エンドモーターのトレーニング用模型の制作

根管の長さを知ることは歯内療法において重要なことです。これを電気抵抗の変化を利用して計測する機器をEMRというのですが、世界に誇る日本の発明です。これをエンドモーターと組み合わせて使えるようにしたのがこれです。

https://www.youtube.com/watch?v=0zgEgqh8bGo&feature=emb_logo

新しい機材を使いこなすには必ずトレーニングが必要なのですが、これには工夫が必要です。通電する必要があります。

では模型を作りましょう。このシリコンの枠(汚れてるのは見ないで(^^;))に抜去歯を差し込んで根尖部をワックスでブロックします。

その後流ロウしたのが下の画像です。ここに電極を繋ぐわけです。

歯根が見えます。

模型にセットアップしない抜去歯で最初は練習したのですが、根尖を導電性のある液体に漬けるようにすると根尖から液体が入ってきてしまうのです。そうなれば液面で通電しますからエラーになります。

それでこれを見つけました。導電性のある粘土です。勿論歯科材料屋さんでは取り扱っていませんよ(笑)。

穴の中にこれを詰めて電極を刺します。

後はこの人にセットします。マイクロスコープを使う治療の練習にはミラーテクニックとアシスタントワークの練習もセットにする必要があるのでマネキンは必須です。



アポイントがない時間にこんなことをしていました。歯科医の皆様におかれましてはどうぞトライしてみてください。

エンドモーターを使ったMTA根充

抜去歯でのMTA根管充填のトレーニング。

どこをとっても物性は完璧なMTAですが、たった一点操作性の異常な悪さが問題です。根管に充填するのは簡単ではありません。そこでいろいろな方法があるのですが、これはニッケルチタンファイルをエンドモーターで逆回転してコンデンスしています。EMR連動での回転コントロールはやっぱり便利です。

ところでMTAはこういった練習に使用するには大いなる勇気が必要です。要するに高いのです(汗)。ところが偶然練習用の粉を見つけました。もうMTAは10年以上の使用歴がある私ですが、練習で使用してみて違いが全く分かりません。使いづらいのも練った感じも、練ったあとすぐに乾いてきてボソボソになるのもそっくりです。この動画で使用しているのもその粉です。硬化しないので洗い流して練習用の歯を再利用できます。そしてこれがまた絶妙なのですがX線造影性があります。世紀の大発見です! トレーニングにしか使えないのが欠点です(当たり前)。セコイけどここで書いてしまうのは惜しいので内緒(笑)。友人限定で教えます。ポルトランドセメントで練習するよりずっとず〜〜〜っと良いよ。