当院がセレックを導入して8年が経過しましたが、ミリングユニットのバーが販売中止になると、せっかくの夏休みの初日に連絡が来ました。セロファンに入った外からも読める紙切れ1枚です。風の噂ではセルコンも同じ運命のようです。
ミリングユニットのバーってセラミックブロックを削る1000円位の消耗品なんですが(このブログのいちばん上の入れ替わる画像にでてくることがある歯を削るバーみたいなパーツです)、これがなければミリングユニットはただの箱です。いや、何百万円もするただの重い箱です。ミリングユニットが動かなければスキャナーはもっと邪魔なノロマな巨大なタワー型Windowsマシンです。両方合わせると1000万円近いのです。
デンツプライシロナにも色々都合はあるでしょうが、1000円の消耗品パーツの発売中止で1000万円の器材が使用不能になる悲哀をユーザーは忘れないことでしょう。使いこなすために試行錯誤を重ねた時間も努力も無駄になります。
このレベルの適合を手に入れる為にどれだけブロックを無駄にしたことか
4本の前歯をバランス良く作るためにプロビショナルを利用してデザインするテクニック
でもまあデジタル技術は日進月歩なのですから、そういうものだという割り切りはこれからの時代は必要なのかも知れません。反対にこの時代の機器をここまで追求した自分にご褒美をあげたい。ご褒美ははキセノンライト(^^;)。アナログ嘘つかない(^_^)。