パーフォレーションとサイナストラクトのある上顎前歯コンプロマイズド症例(その2)

この症例の続きです。

赤い丸の中がパーフォレーション部位です。水酸化カルシウムを除去しMTAを充填します。充填後、サイナストラクトからガッタパーチャポイントを挿入してレントゲンを撮りました。サイナストラクトの原因はパーフォレーションだったことが確認できます。

とはいえ、メインの根管治療も行っておきます。

繰り返すようですが、このようなシビアなケースでは、どのような意思決定を行うかが重要です。

追記:16ヶ月後はこちらです。

最近出たばかりの書籍ですが、本物の専門医の症例には圧倒されます。

レッジ

本来の根管を逸脱してファイルを操作して作ってしまったステップをレッジと言います。これが根尖近くにあると根管治療の難易度はとても高くなります。

赤い部分が本来の根管です。

ファイルを入れるとこのように進んで止まってしまいます。赤い部分を綺麗にできません。

 

ファイルを曲げて(プレカーブ)本来の根管を探していきます。この症例では08のファイルで穿通できたのですが、その後番手を上げるとなかなかレッジを超えることができず非常に苦労しました。動画のファイルは40番ですが、ここまでくるのに二回のアポイントが必要でした。180分です。

再根管治療は難しいです。まして本来の根管を壊していると難易度はとても高くなります。

 

 

 

DNS

サンシャインマラソンどうでした? と患者さんに訊かれます。
エントリーはしていたのですが、去年の秋に水戸黄門マラソンで散々な結果に終わりモチベーションが全く上がらずトレーニングしていなかったのでDNSです。
DNSとはDid Not Startということです。棄権です。

体に悪いのでやめれば良いのに、なかなか割り切れない魔力がマラソンにはあります。
というほど大したランナーではないのですが・・・・・・