MTA講習会

上京する電車の中でこれを書いています。今日はMTAの講習会を受講します。MTAは優れたマテリアルなのですが、とても扱いづらいのが欠点です。その辺りも学んでくる予定です。

写真は旅の友のBluetooth headphone。ロバート グラスパーを聴いています。さて、東京駅到着です。

この本の出版記念講演会です。

追記
会場で森克栄先生のお姿を拝見することができました。私が心から憧れた歯科医師の一人です。
休憩を挟みましたが5時間ぶっ通しのエネルギッシュな講演でした。必要とされる患者さんのために、あるいはプロフェッショナルフリーダムの実現のために、保険医を返上する覚悟をいずれ決めなければならないという思いを強くする一日でした。

追記の追記
手元に「一般臨床におけるエクストルージョンの現在 森克栄編」という本があります。1987年に出版されています。30年も前に書かれていた内容に今更ながら驚いてしまいます。素晴らしい。

 

 

 

セレックミリングバー生産中止のお知らせ

当院がセレックを導入して8年が経過しましたが、ミリングユニットのバーが販売中止になると、せっかくの夏休みの初日に連絡が来ました。セロファンに入った外からも読める紙切れ1枚です。風の噂ではセルコンも同じ運命のようです。

ミリングユニットのバーってセラミックブロックを削る1000円位の消耗品なんですが(このブログのいちばん上の入れ替わる画像にでてくることがある歯を削るバーみたいなパーツです)、これがなければミリングユニットはただの箱です。いや、何百万円もするただの重い箱です。ミリングユニットが動かなければスキャナーはもっと邪魔なノロマな巨大なタワー型Windowsマシンです。両方合わせると1000万円近いのです。

デンツプライシロナにも色々都合はあるでしょうが、1000円の消耗品パーツの発売中止で1000万円の器材が使用不能になる悲哀をユーザーは忘れないことでしょう。使いこなすために試行錯誤を重ねた時間も努力も無駄になります。

このレベルの適合を手に入れる為にどれだけブロックを無駄にしたことか

 

4本の前歯をバランス良く作るためにプロビショナルを利用してデザインするテクニック

でもまあデジタル技術は日進月歩なのですから、そういうものだという割り切りはこれからの時代は必要なのかも知れません。反対にこの時代の機器をここまで追求した自分にご褒美をあげたい。ご褒美ははキセノンライト(^^;)。アナログ嘘つかない(^_^)。

 

 

マイクロCT

マイクロCTなんて言うと・・・・・・
マイクロスコープとCTで根管治療はお任せ下さい。
などと続きそうですが、そうではありません。

マイクロCTという装置があるのです。医療用ではないので生体を撮影することはできません。実験計測用です。工業製品などをスキャンします。
生体は無理ですが、抜いた歯をスキャンすることは可能です。最近の歯内療法の論文にはマイクロCTを使った観察が多く見られます。とても鮮明な画像を見ることができます。

こんな論文を誰でも読むことができます。
マイクロCTによる下顎切歯根管形態の分析

要するに根管は単純な管ではなく、扁平していて曲がりくねって枝分かれしていてグジャグジャの迷路のような複雑系だということです。

ですから、マイクロスコープとCTで根管治療はお任せ下さい。
なんてとても言えないのです。

などと、謙遜してるようで実はセルフブランディングしているシタタカな私。